お盆は実家に帰って、飯を食って、同じ本を何度も読んで、腹が減っては走って、朝顔を愛でて、風に吹かれて惰眠を貪り、姪御に泣かれ、酒を飲み、寝るという生活でした。

どんなに熱かろうと、雨が降ろうと農家は草を刈り、土を掘ります。結果としていただく作物はうまい。作物に対する真摯さがそのまま還ってくる。天候等の外的要因で必ず報われないと分かっていても紳士でなくてはならない。

自分の失敗を鑑みますと「惰性」や「甘え」の分だけ大きく物事を損なっている。毎度、実家に帰ると自分の本分を思い出させていただきます。

自分自身の怠惰に知らず知らずに流されて方向を見失い、浅ましき欲が苔のように身を覆っていました。

自分自身がニュートラルに戻れる「道標」を増やさないといけない。場所だけではなく人でもいい。

今はなんとも穏やかな座り心地の世界であります。