■
同じ時間に同じ路地を水打ちする3人のワンピースを着たおばあさん。
工場の生垣を笑いながら触り続けるおっさん。
朝、友達を誘いに家の前をたむろする小麦色の子供と自転車。
このごろ、いろんなものにガタがきている。ほとんどのものは学生時代に買ったものなのでちょうどそんな時期なのかもしれない。
自転車のブレーキ・変速機ワイヤーを交換する。後輪にガタが来ていてそのうち交換が必要だろうとのこと。後輪の取り寄せに10日掛かるらしい。
ワイヤーを交換してくれたお兄さんが「だいぶ、マシになりました。」と僕の自転車がポンコツといわんばかりに無礼なことを汗まみれの素敵な笑顔でいうのでなんだかすがすがしくて笑ってしまった。整備してもらった自転車に乗るとどこまでも行ける気がする。
スイムキャップと水着を新調する。
ナイロン製のスイムキャップを買ってみたが水の抵抗を頭皮に感じる。面白くなってどれだけ潜水で進めるか試してみたらおぼれかけた。
別の表題の短編集に同じ短編が収録されていた。読み飛ばせず律儀に義務感を持って読む自分の愚直さが哀れでかわいくて笑ってしまう。
昔、友人が「自分がかわいくてしかたない」と言っていたが最近、なんだかわかる気がする。
自分の味方は自分しかいない。