転がり続けていても苔は着くものだと思うんだが、どうだろう。

昨日まではなんだか張り詰めたものがあった。

今日は無い。

いつからなのかは知らないがいい意味でいろんなものがどうでもよくなった。

あまりにフォーカスすると逆に見えなくなるピントのようにいろんな物事との距離が合っていなくて焦って気持ち悪かったんだと思う。

ちょっといい結果が出るとはりきってしまう。はりきり続けることはできないのに。

理想の自分を心掛けてみたんだけれどスイッチがONに入りっぱなしだったようだ。

自分の位置と物事との距離を測る「定位置」というものがいるんだけれどそれはなんなのだろう。


長毛の野良猫を見かける。毛色は秋の田んぼのような全身黄金色でライオンみたいに風格がありふてぶてしさも持ち合わせていた。

あまりに堂々としていて、目があった時に私のほうがなんだか後ろめたくなった。