英語の筆記体を書く練習をしている。

英語の授業で筆記体で書いた自分の名前をネイティブの先生が読めなかったことがトラウマになっている。

年末年始は家で過ごしていた。クラシックを聞きながら雑多な本を読んでいた。気が向けば包丁を研いでカレーを作った。肉は煮込みすぎて硬くならないように食べる直前に軽く炒めて入れた。

やはり料理というものはいいなと思う。

近くの家が新築していて家族がいない。朝夕の餌の時間しか飼い主に会えない一匹だけ残された犬の遠吠えが一日中響き渡っていた。

鏡に映った自分と目が合うように、ちょっとしたことで自分自身と向き合わなくてはならなくなる時というのはあるものだ。

醜い部分が見えてしまうことが多々ある。

そういう時は陶器を成形するように何度も何度もさすって少しづつ形を変えてやる。


君の悲しみを細くちぎって空に還すような遠吠えを僕はずっと共感を持って聞いていたよ。